検索結果の勘違い

インターネットで学生ローンのホームページを見つけた人は、ほとんどがGoogleやYahooで「学生ローン」で検索したものと思われます。
通常、検索結果には有料広告を除くと10件が1ページ目に表示されます。
ほとんどの場合が、この中からいくつか見て、どこで借りるか決める事になると思います。
ここで質問ですが、この時、何を基準に選びますか?
実はどの業種にも同じ事が言えますが、「一番上に出てたから」と答える人が物凄く多いのです。
Googleやyahooで上位に表示されていれば、その会社は優良な会社かもしれないという心理が働くのでしょう。
これは、ネットの初心者によく見られる傾向で、実に7~8割の人がこういう傾向にあるとも言われているのです。
 
実はコレ、GoogleやYahooに優良企業として認められているわけではなく、SEOと呼ばれるホームページ運営者側の技術なのです。
SEOについては詳しく書くとキリがないのですが、サイト構造を最適化させたり、外部サイト(他人のサイトなど)からリンクを多く受けたりする事で、狙ったキーワードで上位表示を達成する事ができるのです。
しかし、キーワードによっては難易度に差があり、難易度の高いものとして有名なのが、「SEO」や「キャッシング」、「FX」、「保険」などがあります。
学生ローンの場合は、「学生ローン」が狙いのキーワードとなります。
そこで、業者によってはSEO会社に依頼したり、自社にSEO部門を設置するなどして、1つでも上の検索結果を勝ち取ろうと、どの企業もやっきになっているのです。
やりすぎると「ペナルティ」という検索結果の下落などの罰を受ける事になりますが、GoogleやYahooの検索結果は、サイト運営者側の意図的なもので順位付けられていますので、検索結果が1位だからといって、必ずしも良い会社というわけではないのです。
 
実際に「学生ローン」や「キャッシング」で検索すると、比較サイトが1位表示されています。
比較サイトとは、キャッシング比較やレンタルサーバー比較など多義にわたりますが、何社かを掲載し、金利やサービス内容等を一目瞭然で比較できるという一見便利そうなサイトの事です。
「一見便利そうな」と書いたのは、訳があります。
実は比較サイトというものは、アフィリエイトプログラムといって、個人運営のものが相当あるのです。
要は広告でお金を稼いでいるのです。
もし、本当に信頼できる会社を上位に表示するのであれば、このようなサイトを1位にするわけがありません。
裏を返せば、GoogleやYahooの平等性を評価できるところですが、検索ユーザーからすれば怖いところでもあるのです。
何しろSEOの技術次第で、社員10名ほどの会社が、一部上場企業に勝ってしまう事ができるのですから、企業側からすればチャンスであり、検索ユーザーからすればまどろこしいと言えるかもしれません。
Googleなどでは、検索ユーザーの為に日々改良を重ねていますが、改良にも限界があり、完璧なシステムは不可能とも言われています。
良い会社を選ぶには、検索結果に囚われず、自分の目でいくつか見て決めるようにしましょう。

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