金利の見かたと計算方法
学生ローンや消費者金融のホームページで、金利表示の見方を誤っている人が多いので説明したいと思います。
表示されている金利の見方
Webページでは次のような表示のされ方が多い
実質年率 15%~18%
この場合、15%に目が行きがちですが、最初は18%です。
例外として、目的別ローンなどのサービスを扱う業者では、証拠となるものを持参の上で、しかもその契約1回に限り安い方の利率が適用される場合がありますが、原則とし最初は一番高い方の利率での契約となるはずです。
目的ローンの説明で、「契約1回に限り」と書きましたが、これも結構見落とされがちですので注意が必要です。
「契約1回に限り」とは、次の契約は高い方の利率になるのです。
例えば、学費目的ローン年利15%で契約し、20万円を借りたとします。
契約後、10日後にすぐに10万円を追加したとします。
この時、契約を別契約で交わせば問題ないですが、ほとんどの場合は1つの契約に1本化するはずです。
ここで問題が生じます。
最初の安い方の契約は解除され、新しい高い方の利率で契約が更新されてしまうのです。
結局安い利率は10日間だけで、その後の契約は通常の契約となってしまうわけです。
なぜ、1本化し、1つの契約にまとめるのか?
一人の契約者で複数の契約があると混乱を招く恐れがあるからです。
業者側としても管理が面倒ですし、利用者側としても返済分がどのように分配されるのかなど、残高の把握や管理がしにくくなります。
そこで、通常は一人一契約、これが鉄則なのです。
こうした場合の対処法
こういった場合、目的ローンは完済するまで手を付けず、次の契約は別会社ですると良いでしょう。
ただ、2社で契約する事はそれなりのリスクも生じます。
残高の管理も面倒ですし、振り込みで返済する場合は2回分の振り込み手数料が掛かってしまいます。
手間とお金が余計に掛かる場合もありますので、目的ローンの残高の比率と、新しく借りる分の残高の比率で、どっちが得かで決めれば良いと思います。
目的ローンの残高が大きい場合は、別会社で新たな契約をした方が得でしょうし、逆の場合は1本化してしまった方がかえって得です。
利息計算方法
残高×年利率÷365×日数
例)年利18%で、10万円を30日間利用した場合
100,000円×18%÷365日×30=1,479円
学生ローンは前回の入金日から今回の入金日までの日数で計算されます。
したがって、毎月利息が1,479円とはなりませんので、月々の最低返済額を2,000円以上と思ってやったほうが良いと思います。